古(いにしえ)を稽(かんが)え今に照らす

昨日は、岡山から帰ってきた後、夫婦で人生初の狂言に行ってきました💡

池坊の映画「花戦さ」を観て、主演を務めていた野村萬斎さんが気になるようになっていたところに、この公演😆しかも人間国宝である野村万作さんまで来られるとなれば、是非行ってみたい!!という気持ちがムクムクと😁

夫を誘うと、「僕も見てみたい!」と前のめりに賛成してくれたので、さっそく二人分のチケットを購入😄

当日、会場はこの時勢に関わらず満員御礼とのことで、時間をずらしての入退場など、感染対策をしながらの公演となっていました。

題目は、「宗論」と「棒縛」の二つ!

初めての狂言、言葉の意味が分からなかったらどうしよう…と心配していましたが、萬斎さんが初めの解説で分かりやすく教えてくださったので、多少言葉の意味が分からずとも、楽しむことができました😄

共演者との掛け合いや、ちょっとした動き、独特な笑い方、すっかりその世界に魅せられ、帰りは夫婦で狂言風の語り口調に(笑)

人を魅了する、これだけのことが出来るようになるまでに、一体どれだけの稽古を積んでこられたのだろうか、と思わされます🤔

「稽古」という文字は、”古 (いにしえ) を稽 (かんが) える”という意味を持ち、
また、”過去の出来事や先人の教えから学び、現在の事象に照らし合わせて教訓を活かすこと”という意味を持つ「稽古照今(けいこしょうこん」という四文字熟語もあり、これは古事記からの出典のようです。

古(いにしえ)を稽(かんが)えて以(もつ)て風猷(ふうゆう)をすでに廃(すた)れるに縄(ただ)し、今を照らして以て典教(てんきょう)を絶えんと浴するに補(おぎな)わずということなし

古事記

金光教でも、よく、信心の稽古をさせていただく、という言い方をすることがありますが、この言葉に照らし合わせて考えてみると

ただみ教えを行動に移すというだけではなく、教祖が何故そうされていたのかにも思いを巡らし、現代の、今の自分の状況に照らし合わせて教えを活かしていく、という心持ちが大事なのかな、と思いました🥰

今日も一日、神様に心を向けて、信心の稽古をさせていただきたいと思います🙏✨

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