教会には、神様と人とを結ぶお結界(けっかい)と呼ばれる場所があります。
ここでは、人が生きていく中で、さまざまな問題に出合い、これからどう生きていけばよいのか、その方向さえも見失ってしまった時、そうした悩み事や願い事の相談を聴かせていただきます。
教師はその参拝者の願いを神様へ取り次ぎ、さらに神様の願いを参拝者に取り次ぎます。これをお取次(とりつ)ぎと言います。お取次でお話しされた内容は、口外されることはなく固く守秘されます。

佐古教会のお取次ぎの流れ

まずは玄関からお入りください
教会が開いている時間は、いつでもどなたでもお入りいただけます。
教会玄関から入ったら、そのまま靴を脱いでお入りください。
玄関を上がったところの部屋をお広前(ひろまえ)といいます。
写真は玄関からみたお広前の様子です。右奥にあるのが教師が座っているお結界です。
※手前の賽銭箱は、教会施設整備費、海外へのチャリティー募金、四国防災への賛助金などがあります。強制ではありませんので、お気持ちでお願いします。
ご神前の前で心を落ち着かせましょう
真ん中の神前には天地金乃神(てんちかねのかみ)と生神金光大神(いきがみこんこうだいじん)がお祀りされており、左側の霊前には、佐古教会の歴代教会長夫妻や金光教の信心をしてこられた教徒の方がお祀りされています。
畳、もしくは椅子に座ってゆっくりと神様、御霊(みたま)様に手を合わせ、心を落ち着かせましょう。

※神様を拝む時、特にこうしなければならないというきまりはありませんが、多くの信奉者の方が取り組んでいる拝み方はこちらです。
【一礼→四拍手→心中祈念(心の中でお参りにきたことを神様へお伝えしてください)→四拍手→一礼】
お結界の前に座り、お話ください
心が落ち着いたら移動して、灰色の椅子にお座りください。
教師が机を隔てて横向きに座っていますので、初参拝の方は簡単な自己紹介や参拝の理由からお話ください。
(お供えをされる方は、机の上の盆に置いてください)
その後、悩み事や願い事をお話ください。人間関係、家庭内、仕事、恋愛、お金…何でも構いません。教師があなたの心に寄り添い、聴かせていただきます。
ご祈念、対話をいたします
お話をしていただいた後、その場で教師が祈念をさせていただきます。(祈念をしない場合や、神前に移動して祈念する場合もあります)
この時、一緒に声を出してご祈念していただいても構いませんし、心の中でご祈念していただいても構いません。ここでは、自分の心を、一心に神様へ向けることが大切です。
また、教師が神様の願いを取り次いで「どうすれば持続的な感謝・安心・喜びをもった生き方となるのか」お伝えさせていただくことがあります。分からないことや疑問があれば、遠慮せず何でも教師に聞いてください。
御神米(ごしんまい)を受け取ってください
教師から、前の盆に包みに入ったお米・御神米をお下げしますので、お受け取りください。御神米は、天地の恵みを表すものであり、その恩恵を忘れることのないようにとの願いが込められています。
拝む目当てにしたり、祈りを込めて食べたり、身につけたりします。
※御神米はお米をていねいに洗って乾燥したものです。そのまま食べることができます。
※お米を食べた後の紙は、教会に持ってきて戻していただいて大丈夫です。

取次Q&A

金光教を信仰していなくても取次をしてもらうことは出来ますか?

もちろん、大丈夫です。金光教を信仰していない人でも、また、別の宗教を信仰している人でも、どなたでも教会に入っていただけますし、取次をいただくことが出来ます。安心して、お越しください。

事前に予約は必要ですか?

特に事前の予約はなくても大丈夫です。教会の開いている時間に、都合の良い時にお越しください。
ただ、祭典や文化活動の前後は教師もバタバタしていることが多いので、ゆっくりとお話したい方は教会カレンダーを確認していただいて予定の入っていない日にお越しいただくか、もしくは電話やメールにて事前に教会へ連絡いただきますと、確実です。

お供えの金額はどれくらいですか?
お供えの仕方はどうすればいいですか?

お供えの金額は決めておりませんし、毎回しないといけない、という強制もありません。参拝される方は、「お礼」や「お願い」等、さまざまな祈りをもって神様へのお供えをされると思いますが、お供えの基本は「神様にお供えさせていただきたい」という心を大切にしてほしいと思っています。金銭の多少や物品の有無ではなく、「有難い」「嬉しい」といった参拝される方の真心を神様は受け取ってくださいますので、その気持ちが消えないように、ご自身で決めていただければと思います。
お供えは白い封筒に「奉」と記し、その下に氏名を書きます。封筒やペンは教会にも置いてありますので、教師にお尋ねください。