ここ数年、ご葬儀を仕えたり参列させていただいたり、葬儀会社の方と一緒にお話することが増えました。
その中でふと思うことは
今は家族葬が増えて、ご葬儀に参列することや、人の死に触れることが少なくなってきているように思います。
どこか、触れてはいけないような、そんなイメージもあるのかもしれません。
それでも、人の死は、生きている人すべてが出会うものであり、避けられないものでもあります。
教祖様は、生まれるのもおかげ、生きるのもおかげ、死ぬことでさえ、神様のおかげの中でのことだと教えてくださっています。
であれば、死というものは、避けるべきもの、普段は考えたりしない方がいいもの、ではなく、
もっと身近に、自分たちの死について、死ぬときについて(葬儀のことなど)、自分が死んだ後について、
ということを、話したり、考えたりすることも大切なのではないか、と思うのです。
最近、納棺体験といって、自分が棺の中に入ってみるという体験や、
死の体験旅行といって、自分の大切なものをどんどん手放していくシミュレーションを行う、といったことが
アクティビティとして行われていたりします。
その体験を通して、自分の人生の価値観が変わった、という経験をされる方も多いようです。
「メメントモリ」、死を思え、という言葉があるように
死と向き合うことが、より一層、今の生を鮮やかにしてくれるのかもしれません。
佐古教会でも、終活イベントをしてみようかな、そう思うこの頃です。